ファクトフルネス ~本嫌いの高校生が話題の本を読む~

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書評
  • 大事だって分かってるけど本が嫌いで読みたくない
  • 本は好きだけど読み時間がない

こんな悩みを解消します。

実際、僕も本はあまり好きではありません。読んでてもすぐに飽きちゃうんです。そんな現役高校生が、今話題の本を、自分なりに解説します。

気軽に立ち寄っていってください。

 

 

今回は、ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しくみる習慣

を解説していきたいと思います。

 

 

 

1 結論 :世界は思ったほど不幸じゃない。どんどん良くなっているんだ。それに気づいたうえで、これからも世界を良くし続けるための方法を考えていこう。

なんだか抽象的な文になってしまいました。

この本の著者、ハンス・ロスリングさんは、データを非常に重要視しています。データこそがこの世界を正しく写している。としており、また、

ほぼ全ての人々が、この世界を正しく認識できていない!

と指摘します。データを基に世界を見る、ファクトフルネスという行為を実践すれば、人々が思い込んでいるよりも、世界が豊かになってきていることが分かるというのです。

2 本書と著者紹介

1.本書紹介

  • 書名:ファクトフルネス
  • 著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
  • 訳者:上原周作、関美和
  • 発行:日経BP社
  • 定価:1800円+税

2.著者紹介

ハンス・ロスリング

1948年にスウェーデンのウプサラで生まれる。医師、グローバルヘルス、そして教育者としても著名で、世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げた。その後ギャップマインダー財団を設立。ハンスのTEDトークは述べ3500万回以上も再生されており、タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれた。2017年に他界したが、人生最後の年は本書の執筆に捧げた。

オーラ・ロスリングとアンナ・ロスリング・ロンランド

オーラはハンスの息子で、アンナはその妻。ギャップマインダー財団の共同創設者で、オーラは現在もディレクターを務めている。世界中で講義の舞台に立つハンスを、データを解析し、シンプルなプレゼンテーションにまとめあげるという形で支え続けた。

3 内容の要約と解説

要約

  1. 現実を誤認するのは人間の本能から来る10の思い込みが原因
  2. 実際の世界において、人々の生活は、安全、衛生、発展のいずれにおいても良くなっている
  3. ファクトフルネスを日頃から実践することで、世界を正しく見ていこう

 

 

 

解説

要約1 10の思い込みとは

今後、分断本能を①とし、①〜⑩とさせていただきます。

著者(以下、ハンスとさせていただきます。)は冒頭に13の質問を出します。これはハンスが世界中でファクトフルネスの講義を行っていた時にも出題していたもので、これにより人々がいかに世界を勘違いしているかがわかります。

例として2つ出してみましょう。ぜひ考えてみてください。

質問1 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?

A.約2倍になった    B.あまり変わっていない    C.半分になった

質問2 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?

A.20%        B.50%           C.80%

 

 

どうでしょうか。僕はしっかり間違えました。笑

 

 

 

 

 

正解は、1と2、両方ともCです。間違えた方も多いのじゃないでしょうか。

ちなみに僕は13問中3問正解という結果でした。これはちょうど平均らしいです。

興味深いのは、僕のような凡人が間違えるのはともかく、ハンスの講義に出席してきた多くの優秀な人たちも、ほとんどの質問に間違えるという点です。大学教授、著名な科学者、投資銀行のエリート、多国籍企業の役人、ジャーナリスト、さらには政界のトップまで。面白いですよね。

他の11問もここから見ることが出来ます。⇨http://gapminder.org

 

 

 

さて、この問題の正答率の低さこそ、私たちの誤った認識を表しているものであり、

これは10の思い込みの組み合わせによるものだと、ハンスは言います。

上の写真にそれぞれ書いてありますが、今回はピックアップした2つの質問から考えてみましょう。

この2つの質問は、世界の比較的貧しい地域に関するものですが、これは①分断本能 ②ネガティヴ本能 ⑦宿命本能が組み合わさってできた誤認だと言うことが出来ます。具体的に言うと、

 

 

①先進国と発展途上国の間は、はっきりとした格差で分断されている!

➡︎実際は世界の人口のほとんどは分布の中間にいて、アフリカの国々も、ほとんどが最貧困層から抜け出している

 

②世界は残酷で悲劇的で、悪いことがどんどん増えているんだ!

➡︎実際は悪いニュースだけが取り上げられていて、少しずつ電気が普及されて今では80%の人たちが電気を使えるという良いニュースは報道されにくい

⑦アジア、アフリカの国が欧米に追いつくなんてありえないんだ!

➡︎実際は今の時点でもアジアの成長率は著しく、これから若い年代が増えるアジア、アフリカが経済の中心地になる可能性は高い

このように私たちは、あたかもそうであるかのように思い込んで、世界を見てしまっているのです。

 

 

 

要約2 世界は良くなっている

まずは安全面から。

皆さんの中にも、以前と比べて、最近、凶悪な犯罪が多いなぁと思う人も多いと思います。しかしこの表を見て分かるとおり、それもまた間違いなのです。(②ネガティヴ本能)

次に衛生面。

      1965年                     2017年

この2つは、5歳まで生存する子どもの割合と、女性一人当たりの子どもの人数を二つの時点で比較したものです。ここから、衛生面も良くなっていることがわかります。

そして同時に、増え続けている人口も、次第に横ばいになることがわかります。国連の予想では、2100年の子どもの人数は今と変わらず、人口は100〜120億人で安定するとみられているそうです。理由の1つは、衛生面の向上により、子どもをたくさん産んで、高い死亡率に備える必要がなくなるからです。(③直線本能)

最後に発展面です。

これは先ほど2つの質問を例にして説明しました。実際には最貧困層の割合はどんどん減って、将来的に若い年代が多くなるアジアやアフリカはかなりチャンスがあるんでしたよね。

 

 

3つの側面から、世界が良くなってきていることを説明しましたが、では一体どうして私たちは悪い風に考えるのでしょうか。

ハンスはこれについてこう述べています。

あなたは次のような先入観を持っていないだろうか

「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう。」

少なくとも西洋諸国においてはそれがメディアでよく聞く話だし、人々に染み付いた考え方ではないか。わたしはこれを「ドラマチックすぎる世界の見方」と呼んでいる。精神衛生上良くないし、そもそも正しくない。 

本書21ページより

 

ドラマチックな世界の見方もまた、本能的なもので、脳の機能が関わっているとハンスは続けます。

人間の脳には、私たちの先祖が、少人数で狩猟や採集を必要だった本能が組み込まれています。差し迫った危険から逃れるために、一瞬で判断を下す本能。唯一の情報源だった、うわさ話やドラマチックな話に耳を傾ける本能。

これらが今では、⑨焦り本能やドラマチックすぎる世界の見方となってしまっているのです。

私たちの情報源であるメディアも、この本能を利用し、また利用されています。

「航空機、無事着陸」  「農作物の収穫、また成功」

こんなニュースは見たことがないですよね。笑 人々もこのようなニュースには食いつきません。

「航空機墜落、14人死亡」 「リンゴが記録的不作」

このほうが、人々の恐怖感を煽り(④恐怖本能)、焦らせます(⑨焦り本能)。メディアは多くの人々を惹きつけることができるのです。

そしてメディア側の関係者も、一人の人間であり、無意識にこういったニュースを好み、セレクトしてしまっていることも、十分考えられるでしょう。

 

 

 

要約3 ファクトフルネスを実践しよう

ここまで読んで、私たちが今まで、いかに世界を間違った風に捉えてしまっていたかが分かったと思います。本書では、さらに多くの表や具体例、元医師でもあるハンスの体験談をあげながら、11の章に分けられて書かれています。もっと詳しく理解したいという方は、実際に読んでみることをオススメします。

ハンスは10の章の各章の終わりに、ファクトフルネスの実践について書いています。そして11章でまとめていますが、僕が一番印象に残ったのは、次の部分です。

なによりも、謙虚さと好奇心を持つことを子どもたちに教えよう。

謙虚になることで、本能を抑えて事実を見ることがどれほど難しいかに気付ける。知らないことを、堂々と「知りません。」と言える。

好奇心を持つことで、自分の考えに合わない事実を大切にし、その裏にある意味が理解できる。間違いを恥だと思わず、間違いをきっかけに興味が持てる。

人として非常に大切な部分ですよね。僕自身、これからの生活で大事にしていこうと思いました。

 

 

 

4 感想

本が嫌いな僕が初めて自分から手にとって読んだ本ですが、本自体は具体例も多く読みやすいと思います。そして、読み終えて、

本当に自分は何にも知らないんだな。

と、ただただ思いました。

自分の間違いが分かり、正しい知識を得ることができるだけでなく、

謙虚な心と好奇心の大切さを、この本は教えてくれます。

本が嫌いな方も、きっと楽しみながら、読める一冊だと思いますよ。

 

 

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